fix: Mercury-Unit V3.5 identify

CHANGELOG.md

@@ -1,5 +1,11 @@
 # 変更履歴
 
+## 4.10 (2024-02-27)
+
+* Mercury-Unit V3.5を正しく判別できない不具合を修正。
+* Mercury-Unit V3.5でハーフレート設定時は`-m(--m35)`なしでもV3.5と表示するようにした。
+
+
 ## 4.09 (2024-02-09)
 
 * PhantomX装着時はWINPORTが有効でもエミュレータと見なさないようにした。

si.txt

@@ -65,11 +65,16 @@
 
 -m / --m35
 
-	　Mercury-Unit の V3.1 以下と V3.5 の判別を行います。ただし、ボードの
-	設定が変更されたり、動作中に実行すると音が乱れる可能性があります。
+	　Mercury-Unit の V3.1 以下と V3.5 は再生周波数をハーフレートに設定で
+	きるかどうかで判別できますが、フルレートで再生中にハーフレートに変更す
+	ると音が乱れるので、通常はこの方法による判別は行いません。
 
-	　このオプションを指定しない場合、V3.5 以下と V4 / V4 OPNA 付きの判別
-	のみ行い、V3.1 以下と V3.5 は同一視されます。
+	　このオプションを指定するとハーフレートへの変更を試みて判別を行います。
+	ただし、再生中に実行すると音が乱れることがあります。
+
+	　このオプションを指定しない場合は V3.5 以下と V4 / V4 OPNA 付きの判別
+	のみ行います。V3.5 でハーフレートに設定されている場合はこのオプション
+	なしでも判別されます。
 
 	　-f-merc と併用する場合は必ず -m / --m35 オプションの方を先に記述して
 	下さい。

src/si.s

@@ -3246,9 +3246,13 @@ print_iob_no_fs_b:
 
 
 * Mercury-Unit
-		bsr	is_exist_mercury_unit2
+		bsr	is_exist_mercury_unit
+		tst	d0
 		beq	print_iob_no_mu
 
+		move.b	(opt_m35_flag,a6),d1
+		bsr	identify_mercury_unit35
+
 		lea	(a3),a2
 		lea	(b_mu,pc),a1
 		btst	d0,#1<<MERC_V4+1<<MERC_V4OPNA
@@ -4521,51 +4525,57 @@ is_exist_midi:
 *└────────────────────────────────────────┘
 
 sw_f_mercury:
-		bsr	is_exist_mercury_unit2
+		bsr	is_exist_mercury_unit
+		move.b	(opt_m35_flag,a6),d1	;互換性のため、-m(--m35)無指定時は
+		beq	@f			;ハーフレートでもV3.5と判別しない
+		bsr	identify_mercury_unit35
+@@:
 		bra	exit_d0
 
 
-* ～V3.1/V3.5 判別付き Mercury-Unit 存在検査.
-* out	d0.l	0:存在しない
-*		1:Mercury-Unit ～V3.1
-*		2:Mercury-Unit V4(MK-MU1)
-*		3:Mercury-Unit V4 with OPN3-L(MK-MU1O)
-*		4:Mercury-Unit V3.5
-*	ccr	<tst.l d0> の結果
-* 仕様:
-*	設定が破壊されたり、動作中に実行すると音が乱れる可能性がある.
-
 MERC_NON:	.equ	0
 MERC_V3:	.equ	1
 MERC_V4:	.equ	2
 MERC_V4OPNA:	.equ	3
 MERC_V35:	.equ	4
 
-is_exist_mercury_unit2:
-		PUSH	d1/a0
-		move	sr,-(sp)
-		bsr	is_exist_mercury_unit
-		tst.b	(opt_m35_flag,a6)
-		beq	is_exist_mu2_end
+* Mercury-Unit の V3.1 以下と V3.5 を判別する。
+* in	d0.l	is_exist_mercury_unit の返り値(0:なし 1:～V4.1 2:MK-MU1 3:MK-MU1O)
+*	d1.b	動作モードを変更しての判別を行うか(0:しない それ以外:する)
+* out	d0.l	0:存在しない
+*		1:V3.1 以下、またはV3.1/V3.5を判別しない
+*		2:V4(MK-MU1)
+*		3:V4 with OPN3-L(MK-MU1O)
+*		4:V3.5
+* 仕様:
+*	入出力中に実行すると音が乱れることがある。
+
+identify_mercury_unit35:
 		cmpi	#MERC_V3,d0
-		bne	is_exist_mu2_end
+		bne	9f
 
+		PUSH	d2-d3/a0
 		lea	(MU_COMMAND),a0
-		tst.b	(MU_STATUS-MU_COMMAND)
-		bpl	is_exist_mu2_v35	;既にハーフレートに設定されている
+		tst.b	(MU_STATUS-MU_COMMAND,a0)
+		bpl	identify_mu35_v35	;すでにハーフレートに設定されていれば V3.5
+		tst.b	d1
+		beq	8f			;動作モードを変更しての判別は行わない
 
-		DI
-		and.b	#$7f,(a0)		;ハーフレートにしてみる
-		tst.b	(MU_STATUS-MU_COMMAND)
-		bmi	is_exist_mu2_end	;変化しなかったら ～V3.1
-
-		tas	(a0)			;元に戻す
-is_exist_mu2_v35:
-		moveq	#MERC_V35,d0		;ハーフレートに出来れば V3.5
-is_exist_mu2_end:
+		moveq	#$7f,d2
+		PUSH_SR_DI
+		move.b	(a0),d3
+		and.b	d3,d2			;bit7=0
+		move.b	d2,(a0)			;ハーフレートにしてみる
+		move.b	(MU_STATUS-MU_COMMAND,a0),d2
+		move.b	d3,(a0)			;元の設定に戻す
 		POP_SR
-		POP	d1/a0
-		tst.l	d0
+		tst.b	d2
+		bmi	8f			;ハーフレートにならなかったら V3.1 以下
+identify_mu35_v35:
+		moveq	#MERC_V35,d0		;ハーフレートになれば V3.5
+8:
+		POP	d2-d3/a0
+9:
 		rts
 
 

src/si_ver.mac

@@ -1,2 +1,2 @@
-SIEE_VERSION: .reg '4.09'
-SIEE_DATE: .reg '2024-02-09'
+SIEE_VERSION: .reg '4.10'
+SIEE_DATE: .reg '2024-02-27'